果たして、これらは必要なのでしょうか?
極端な言い方をすれば、
「必要ありません!」
有名なアーティストの方で、この音感を持っていない方は結構いらっしゃいます。
でも皆さん素晴らしい曲を書いたり歌ったりしてますよね!
ただ、経験上何らかの音感を持っていれば、便利なのは事実だと思います。
絶対音感とは、ピアノなどで無作為に選ばれた音を鳴らされた時に、「ド」とか「ソ#」とか言える能力。
巷では「固定ド」などと呼ばれていたりもします。
相対音感とは、これが「ド」ですよ!と言われた前提がある中での「ド」とか「ソ#」とか言える能力。
巷では「移動ド」と呼ばれたりもしているようです。
クラシック音楽のような音が色々と動く曲では、絶対音感のほうが便利なのかもしれませんが、
ポピュラーな音楽の場合、この相対音感があったほうがとても便利。
私も相対音感を持っていますが、これを持っていると、聞いただけで流れている曲の構造がほとんどわかります。つまり耳コピーが簡単にできます。
どういうメロディが流れていて、それに対するコード進行がどうなっているとか。
あとは、どのキー(要はハ長調なのかト長調なのか)なのかさえ分かれば、弾ける。
最悪キーがわからなくても、どこかのキーで弾ける。
あと、カラオケの#や♭ボタンのように、キーを変更して弾くのも自由自在。
このように、相対音感を持っていたほうが、ポピュラーな音楽では最強の武器になると思っています。
絶対音感も相対音感もどちらも素晴らしい能力だと思います。
ただ、絶対音感は小さいころに身を付けないと、能力が身につかないとも言われていますが、相対音感は大人になってからでも身に付けることができると言われています。
また、絶対音感と相対音感は似て非なるもののため、どちらの能力も所有することは稀だと言われています。
私の経験上、絶対音感を身に付けた方は、相対音感的な考え方をすることが苦痛のようです。いわゆる、「移動ド」(例えばキーがE(ホ長調)の場合、E音を「ド」と考えます)の考え方が、とても違和感を感じるようです。
ところが、ことポピュラーな音楽に関していうと、この「移動ド」の考え方ができると、非常に便利!
耳コピーも楽だし、コード進行が主体のポピュラー音楽にとっては三種の神器みたいなものです。
周りの話を聞いていても、相対音感を持っていて「損した」という話は聞いたことがありません!
そういう意味でも、私は相対音感を身に付けることを是非オススメします。
MAOSでは、この相対音感を訓練するレッスンも行っておりますので、興味のある方はお問い合わせください。